2007.12.11
第二回ふるさとテレビコンクール
俳句作品 (敬称略)
1 蜻蛉に砂丘の杭は予約席
大郷石秋
2 秋雨の 音に淋しさ まぎらわし
原 重雄 雅峰
3 揚羽蝶 縺れもつれて 舞い上がる
原 重雄 雅峰
4 朝顔の 明日咲く 蕾調べおり
原 重雄 雅峰
5 ずかずかと 子等来て振るう 補虫網
湯村 真三 二条子
6 喜々として 踊り心の ゆかたの娘
湯村 真三 二条子
7 職辞して にわか仕立ての 秋遍路
湯村 真三 二条子
8 故郷の 踊りで終わる 年忘れ
和田 偕子
9 灯を消せば 厨たちまち 虫の声
和田 偕子
10 表札に 某寓とあり 花明かり
和田 偕子
11 山頂へ 笹分け登る 神輿かな (剣山神社)
加治 道子
12 夏蓬 燻し夜釣りの まどろめる
加治 道子
13 踊り浴衣 まだ身に添わぬ 少女かな
加治 道子
14 海峡の 風を逆手に 若布干す
日開 兎喜子 桃花
15 不夜城の 街揺さぶりて 阿波踊
日開 兎喜子 桃花
16 潮筋の 幾重の光り 秋気澄む
日開 兎喜子 桃花
17 木洩れ日を 共に掬いて 岩清水
山田 昌代
18 降るごとく ふえる蛍の 水の闇
山田 昌代
19 足摺の 海鳴りやまぬ 良夜かな
山田 昌代
20 読経あり骨壷ふたつ時雨ゆく
浮田宏生 (俳号 軽子)
21 母が逝き父が逝きて枇杷匂う
浮田宏生 (俳号 軽子)
22 一周忌心軽しや秋の風
浮田宏生 (俳号 軽子)
23 青田風父久々の里帰り
安部 磯信
24 盆踊好きな女の後につき
安部 磯信
25 一ところ稲穂色づき初めしかな
井手口恵美子
26 火祭りの松明途切れ途切れかな
井手口恵美子
27 漣に揺れてほころぶ未草
片桐 清子 特別賞
28 中天にキリンの首や青嵐
片桐 清子
29 満天の夫はどの星天の川
後藤満壽子
30 酒屋にも医者の軒にも燕の巣
後藤満壽子
31 鬼太郎の大きな下駄や夏祭
末次 哲
32 故郷は今も変はらずげんげ道
末次 哲
33 田を植ゑて風が遊びにきてをりぬ
松原由紀子 特別顧問賞 理事長賞
34 額縁の影にこやかに初盆会
松原由紀子
35 虫籠を抱えて子らの帰りけり
木村 清江
36 口説かれしことも昔や盆踊
木村 清江
37 見てる間に終ってしまふ田植ゑかな
小野 富子
38 追山の締め込み姿突つ走る
小野 富子
39 大西日影引きつれて別れけり
小野 泰之 ふるさと大賞
40 泥つきの里の新じやが届きけり
小野 泰之
41 灯点して風にのりくる祭笛
長井 清
42 桃の実の一つづつ消ゆ袋掛け
長井 清 特別賞
43 高く低く鳶舞うてをり瀬戸の秋
本田 松重(俳号 しげる)
44 里山や家紋のごとき山法師
本田 松重(俳号 しげる)
45 春の日を背負うて里の山歩き
小田 敬子 特別賞
46 杖の足かりて散歩や走り梅雨
小田 敬子
47 また一つ皺を増やして年明くる
上村 宏
48 首筋を濡らす青葉の雫かな
上村 宏
49 里山の風は緑よ竹の春
村上 仁俊
50 小文字の火の煌々と盆迎へ
村上 仁俊
51 滝壺に緑の風の生まれけり
荒木 美智子 特別賞
52 マネキンの衣服乱るる暑さかな
荒木 美智子
53 亡き夫と逢瀬のごとし蛍の夜
前田 照世
54 笑ふごと鴉の声や梅雨明くる
前田 照世
55 親子して釣りをしてをり鯉のぼり
金山 文江
56 蜩やダムに沈みし村役場
金山 文江
57 語りつぐ戦ばなしや盆の月
瀬田 洋子
58 三代の家族揃うて冷奴
瀬田 洋子
59 軽鳧の子の親ほど育ち落し水
石川 一歩
60 引潮の景色となりぬ秋収め
石川 一歩
61 天 水 に 頼 る 島 畑 銀 河 濃 し
福 島 貞 雄
62 百 選 の 水 の 古 里 稲 の 秋
福 島 貞 雄
63 神 鈴 を 振 れ ば 祭 り の 笛 と 和 し
福 島 貞 雄
64 雷 雨 過 ぎ 瞬 時 に 乾 く 石 地 蔵
唐 鎌 ミ キ
65 蜩 や 帯 様 の 雲 蒼天
久 留 島 鈴 子
66 秋 雲 を そ び ら に 澄 め る 桜 島
柳 美 代 子
67 電 柱 に し が み つ き 鳴 く 秋 蝉 よ
柳 美 代 子
68 日 輪 は 滝 の 上 に あ り 流 れ こ ず
柳 美 代 子 特別顧問賞 塩川正十郎賞
69 夕 づ く や 虹 に 抱 か れ し 桜 島
藤 村 ア イ 子
70 火 の 山 を 靄 つ つ む 日 や
今吉多喜男(滝千)
71 噴 煙 の ほ の か に 低 し 小 春 凪
今吉多喜男(滝千)
72 火 の 山 の 雲 急 ぐ な り 椿 の 実
今吉多喜男(滝千)
73 野 鳥 の 会 観 察 の 谿 初 紅 葉
山 崎 正 造
74 秋 立 つ や 遠 雷 頻 る 雲 迅 し
山 崎 正 造
75 身 に 入 む や 寺 跡 今 に 立 つ 仁 王
田 代 住 弘
76赤 牛 の 群 未 黒 野 の 続 く 先
若 松 祥 子
77 屋 上 に 夫 と 眺 む や 遠 花 火
大 徳 利 子
78 神宮神田瑞穂の国の稲穂刈る
南 博泰
79 人魂の消えゆく先や大花火
南 博泰
80天高く阿蘇の煙の消ゆるかな
南 博泰
81 まぼろしの松茸探し日の暮るる
南 博泰
82 筑波峯の紅葉照らす落輝かな
南 博泰
83 故郷を錦秋彩り母老いぬ
南 博泰
84 近頃は秋刀魚刺身の肴かな
南 博泰
85 責任を肩に担いて秋刀魚焼く
南 博泰
86 菊の香や熱田神宮有難し
南 博泰
87 さば雲に届かぬ富士の高嶺かな
南 博泰 特別顧問賞(九條道弘賞)
88白襷武骨に結び走り蕎麦
高塚 朋子(霞)
89 北限の柚の香優し仕舞風呂
黒田 利男
90 羽州路の日溜り占めて懸大根
黒田 利男
91 後ろ手の散歩の二人春田道
黒田 利男
92 葭切や橋のたもとの謂れ書
黒田 利男 特別賞
93 触角をそろり歩道へ大南瓜
黒田 利男
94 秋没日臥牛のごとき山に消ゆ
黒田 利男
95 萩咲くや藩祖の眠る土饅頭
黒田 利男
96 出来栄を確かめるごと蝗跳ぶ
黒田 利男
97 麦の秋納屋に吊られし古き舟
黒田 利男
98 殉教の里に柿干す茅葺家
黒田 利男
99 青空の宵から真夜に冬落葉
太田 明子 特別顧問賞 児玉 仁賞
100 すこし赤晴れにさきがけ裘
太田 明子
101 見応へのよしあし柚子に葉の揺すり
太田 明子 特別賞
102 蓑虫の揺れ幅に入る故郷
北島和奘
103 故郷や未だ未練の林檎噛む
北島和奘
104 蝶渡る折り紙好きの母が住み
北島和奘
105 流氷に己が全身漂わす
久安 五劫 特別顧問賞 谷 洋一賞
105 ふるさとは縄文よりの秋祭り
久安 五劫
106 ふるさとの冬に向かって地図開く
久安 五劫
107 神の振る音色うるわし青葉風
久安 五劫
108 ふるさと発メール全面雪景色
久安 五劫
109 雲丹いくら鮑それぞれ海となる
久安 五劫
110 父母逝くもふるさとありし蟆子の跡
佐奈 文子
111 ふるさとはここにありけり秋灯
佐奈 文子 特別賞
112 ふるさとは熊にもありき秋の森
113 山坂のいろはありけり薄紅葉
石井 長子
114 ふるさとへじぐざぐ及ぶ立泳
石井 長子
115 はろけさの岬に及ぶ月なりし
石井 長子
116 ふるさとへばつかりなびく枯尾花
石井 長子 特別賞
117 突堤へ真つ直ぐ伸びる晩夏光
石井 長子
118 みずたまりいよいよ腕白七五三
小峰 八重子 特別賞
119 なまはげのまなこ少うし笑うてる
佐々木 克子 特別賞
120 雪沓にお国自慢のあふれだす
佐々木 克子