第4回ふるさとテレビコンクール

--- 俳句の部・応募作品 ---

俳句の部/受賞作品へ

  
1 手袋のさよならしてる真つ赤赤 石井 長子様
2流星のひとつなかなか見当らず石井 長子様
3神鈴に辿りつくまで菊見せる小峰 八重子様
4切り株によいしよと掛けてより小春小峰 八重子様
5木犀の香にふり向いて深呼吸安部 磯信様
6夕焼けの赤より赤し曼珠沙華安部 磯信様
7木の実降る弓道場に人気なく井手口 恵美子様
8普段着の氏子集うて里祭井手口 恵美子様
9コスモスや百万本の花の波片桐 清子様
10小春日や啖呵人寄すバナナ売り片桐 清子様
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11公園の落葉に箒擦り切れて後藤 満壽子様
12コスモスや通院の道変えて見る後藤 満壽子様
13稲架襖誰も通らぬ里の道末次 哲様
14コスモスを母にみやげと下校の子末次 哲様
15日の射してきらきら光る秋の海松原 由紀子様
16花すすき金波銀波の風の波松原 由紀子様
17猪の子連れで街に現はるる木村 清江様
18稔田に赤のテープの張られをり木村 清江様
19晩秋や静かに老いの迫りくる小野 泰之様
20菱の実を煎じし母をふと憶ふ小野 泰之様
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21寛ぎや山の錦とせせらぎと長井 清様
22また一枚落葉の沈む庭の池長井 清様
23ドリーネは山の笑窪や葛の花本田 しげる様
24慈悲を説く僧が毛虫を焼いてをり本田 しげる様
25早稲の飯夫婦茶碗も古りにけり金子 満男様
26木の実独楽廻せし友を主治医とし金子 満男様
27鈴なりの柿の色づく宇佐の里上村 宏様
28弁当に太き秋刀魚の横たはり上村 宏様
29軒先に吊してありぬ冬野菜中村 喜代子様
30鳥渡り静けさもどる里の杜中村 喜代子様
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31玄海に百の船団秋祭豊福 真弓様
32猪の人より先に芋掘つて豊福 真弓様
33木犀の匂ひ競うて金と銀福島 ツユ子様
34萱刈れば故郷の山の匂ひして福島 ツユ子様
35小流れに紅葉筏の下りをり金山 文江様
36落蝉の末期の水か通り雨金山 文江様
37なみなみと茶碗に注ぐ濁り酒木瀬 連花様
38幼子の遊ぶ相手の猫じやらし木瀬 連花様
39稔りたる田の畦道を神輿渡御東 泰様
40寝むる子も法被着せられ秋まつり東 泰様
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41オランダ坂斜めに登るしぐれ傘米光 徳子様
42くんち蛇の尾の渡りきる眼鏡橋米光 徳子様
43おのづから危座人となる浦上忌米光 徳子様
44秋深し独り繕ふ萱の屋根黒田 利男様
45肩からの力抜けたり捨案山子黒田 利男様
46冬瓜のふて寝してをり朝の市黒田 利男様
47團扇掛けのつぴきならぬいそがしさ小峰 八重子様
48へぼ胡瓜なんとも曲がりかねてゐる小峰 八重子様
49ひなげしのそのままでゐてほしいのよ小峰 八重子様
50同窓の幕下力士名古屋場所愛甲 知子様
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51遠ざかる濃尾平野に冬の虹愛甲 知子様
52利き酒や伊吹颪とビルの風愛甲 知子様
53きしめん鰹ぶし音聞山に雪愛甲 知子様
54この先も三人三様味噌おでん愛甲 知子様
55菜の花や北緯四十度の岬愛甲 知子様
56玫瑰や白神のぞむ五能線愛甲 知子様
57天満祭船は行き交う絵巻なり瀬藤 芳郎様
58みかん畑心の海が光ってる瀬藤 芳郎様
59稲掛けに遠の山かげ黒々と瀬藤 芳郎様
60寝転べば大海原に鰯雲瀬藤 芳郎様
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61昼下がり淀の葦辺も油照り瀬藤 芳郎様
62過疎の村されど雲雀の空ありぬ山口 文一様
63木枯しや木木は不動のかまへなり山口 文一様
64冬山河住めばみやこといふ眺め山口 文一様
65冬の山てつぺん哲学じみてゐる山口 文一様
66冬林檎あたり明るくしてゐたり山口 文一様
67汗だくで海底トンネル風が吹く榊原 健佑様
68菊の香やここがふるさと都電来る山中 正己様
69ふるさとは下谷西町金魚売り山中 正己様
70ふる里に千年風を送る杉久安 五劫様
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71太鼓ひと時おらがふる里秋祭り久安 五劫様
72父母の雪の重さのふる里よ久安 五劫様
73ふる里を捨てた春から五十年久安 五劫様
74ふる里の花火がやはり日本一久安 五劫様
75死んだなら行くふる里の赤とんぼ久安 一代様
76携帯にふる里の秋連れてくる久安 一代様
77なまはげの夢をみているいつからか久安 一代様
78ふる里を埋めて静かな雪となる久安 一代様
79ふる里の桜の下の大地蔵久安 一代様
80道草に叱る人なし秋灯中山 文子様
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81千歳飴父の仰いだ軍艦旗的場 俊作様
82はみがきのにおいをさせる白鳥湖的場 俊作様
83ナプキンを盗んで帰る雪女的場 俊作様
84風船の生きのいい奴追いかける的場 俊作様
85寒紅の濃き女房が生まれたり的場 俊作様
86父の声しかとまじりて雪起し佐々木 克子様
87鮭打ちし棒夕闇をしたたらす佐々木 克子様
88雪のもてなし何くれとほほえまし佐々木 克子様
89枯れ兆す木木の戻れるところなし石井 長子様
90いざなへるサンタクロースどなたやら石井 長子様
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91ふるさとへばかり落葉のしきりなる石井 長子様
92郊外に浮遊せぬやう石蕗の花広井 和之様
93皓皓と泥大根の届けらる広井 和之様
94梢より天狗降らせて七五三広井 和之様
95藁塚にセピアの色の遊びせん広井 和之様
96むささび飛んでガキ大将になってゐる広井 和之様
97数え日や多情多恨の上野駅戸川 晟様
98年の瀬やアメ屋横町の乾物屋戸川 晟様
99お七風昔駒込吉祥寺戸川 晟様
100老斑の輝いてあり里神楽戸川 晟様
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101空っ風小江戸名残の町櫓戸川 晟様
102里山のとかす絵具の数多し長谷川 みゑ子様
103木犀の香りほのかに闇の風長谷川 みゑ子様
104ねむの花義母(はは)のまぶたをゆりおこす長谷川 みゑ子様
105歌声に枯葉も踊る空高く鈴木 伸子様
106そろそろとそっと運ばる千歳飴鈴木 伸子様
107焼きそばのにおいが始める文化祭鈴木 伸子様
108落ち葉掃きつぶれた豆の気持ちかな鈴木 伸子様
109おもちゃ屋にひしめくサンタ必死です鈴木 伸子様
110雪山に動くものみないとほしむ菅谷 和夫様
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111縄文を近く遠くに枯葎菅谷 和夫様
112生国の風聴きに発つかたつむり塚越 美子様
113薄揺れちからの限り風になる塚越 美子様
114ふるさとは一つでよろし木守柿塚越 美子様
115草矢打ちとどかぬところふるさとか塚越 美子様
116名ばかりのふるさと遠く山笑ふ塚越 美子様
117秋耕になじみのふかき山かたち鈴木 夏子様
118虹の掛け橋ふるさとを唄ふかな鈴木 夏子様
119虫の音のかたちなき夜を遡る鈴木 夏子様
120鰯雲樹海越えゆく遠つ祖鈴木 夏子様
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121ふるさとの真つ盛りなり桃の花鈴木 夏子様
122武蔵野や 欅落ち葉を 急がせる佐藤 節子様
123ドコモビル 点景とする 花の雲佐藤 節子様
124参道に すもも祭りの 紅灯す佐藤 節子様
125暗闇祭りの 山車動き出す 六時かな佐藤 節子様
126待っている 顔に 多摩川梨送る佐藤 節子様
127呼込みの声嗄(しわが)れし街師走吉田 利輝男様
128亡き母のやさしさを着るちゃんちゃんこ吉田 利輝男様
129日捲りの残りわずかな年の暮れ吉田 利輝男様
130源流のただここにある薄氷広井 美津子様
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131遠山の灯に木枯らしの吹くばかり広井 美津子様
132木守柿血肉となって果つるかな広井 美津子様
133羽子板の夜を徹して笑うかな広井 美津子様
134短日や山は記憶となってゆき広井 美津子様
135生り生りて冬至南瓜映ゆる庭廣井 喜美子様
136母さんに椅子用こたつ贈らるる廣井 喜美子様
137まるくなる背なにのつかる寒波かな廣井 喜美子様
138年の暮 ふるさと今年 如何ばかり東良 竿様
139ふるさとは時にシリウスより近し芹澤 美香子様
140ひまわりの破れ放題咲き放題芹澤 美香子様
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141子らへの便り里のもみじ添え松岡 千津代様
142今年こそ帰ろうかなと年の暮れ松岡 千津代様
143帰省時のハンドル軽くはずむ胸松岡 千津代様
144さよならと笑う息子と泣くばあば吉里 哲郎様
145新年を祝う準備を祖母と孫吉里 哲郎様
146夏の父油まみれをちらつかす伊東 類様
147帰省子にまぎれて海をぶらさげる伊東 類様
148冬山のイメーヂさんざんに親子かな伊東 類様
149水満ちて田んぼやさしくなつてゐる伊東 類様
150櫻咲く母までバスに乗り換へる伊東 類様
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151大夕焼とんかつ厚く揚げてみる伊東 幸子様
152包丁を研ぐとは涼風の中の父伊東 幸子様
153水温む親子パンダと明け暮れぬ伊東 幸子様
154雪川の伸びるところで手紙書く伊東 幸子様
155古里はただ粉雪ののかがやきぬ伊東 幸子様
156咳こんとよく働いてゐる背中伊東 潔様
157辛口のカレー南蛮去年今年伊東 類様
158暖かしコーヒーを手に父隣り伊東 類様
159昔話を手にして囲炉裏火のとろり伊東 類様
160草笛の水うつくしく人となる松田 貞男様
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161雪降れどふれあふ甲斐の身空かな松田 貞男様
162大年の教師ははるばる童歌松田 貞男様
163曖昧な木から風への初詣松田 貞男様
164昭和からよそ行きなのか冬の海松田 貞男様